抱き合う
彼と私の関係は「危うい」状態でした。
お互いの一言で別れてしまうかもしれない。
そんな恐怖心を抱いていた私。
出来る事ならば、彼との恋愛は続けて行きたいと考えていたので、
少し慎重になっている時期でもありました。
「沢山触れ合おう」
そう思い始めていました。お互いに触れ合う事で
「あの頃の感情」を思い起こす事が出来れば・・・と考えたんです。
彼と意識的に手を繋いだり、暫く会えなかった後は
「寂しかった」と抱きついてみたりしました。
それは私の本心でもあったのですが、
寂しくて抱きついたのに、何故か心はもっと寂しいような感覚が生まれていました。
もう手遅れ。
そう確信しました。
彼はどう考えているのかは分らないけれど、
身体を密着しあっても寂しいのは心が冷えてしまっているからなんですよね。
恋愛における心の冷え性は治ることは無いと思うんです。
離れてしまった心はどう頑張っても無理でした。
私から別れを切り出した時、
彼もすんなりとそれを受け入れてくれました。
悲しいけれど、お互いに同じことを思っていたのでしょう。
どうして心が冷えてしまったのか。
彼のことは好きなままなのに。
理由は今でも分りません。
それが「運命」っていうものなのかもしれないと感じた恋愛でした。
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